突然、見知らぬ番号から電話がかかってきた。
出てみると、それは郵便局からの電話であった。
郵便局員の声は緊張している。
「あの~、郵便物の内容についてのお問い合わせなのですが」
「は、はい」
何か郵便事故があったのかと身構える。
「ドールアイというものが何か分からないので、危険なものではないか確認なのですけれど・・・」
「いえ、ドールアイというのは人形の目玉のことなんですが・・・」
「はい、ドールのアイだとは思ったのですが、分からないという者がいましたので・・・。接着剤ですとか、燃えたりですとか、爆発したりするような危険なものだったりしませんか。何でできているのでしょうか」
「いえ、ガラスで出来ているんですが・・・」
「そうですか!ではこちらでガラス製と書いておいて構いませんか?」
「はい、大丈夫です。お願いします」
私は電話を切った。そして、次からはガラス製雑貨と書くことにしよう、と思ったのだった。
※実話